「また社長か」
「意外と面白かったぞ」
「どこが?」
「アメリカかぶれの社長の化けの皮がどんどん剥がれていく」
「ひ~」
「特にライバルの日系人からおちょくられる社長がいいな」
「それだけ?」
「このときの設定上の社長の年齢はもうすぐ50歳。つまりまだ40代。おいらより若い。でも昭和39年生まれのおいらは、昭和38年にはまだ産まれていない。皮肉な年齢差だ」
「それから?」
「若い女の子の月給が1万円台。社長秘書の男が手取り3万8千円。興味深い金銭感覚だね」
飛行機 §
「やはりでたぞ」
- 冒頭社長が帰国するパンナムのボーイング707
- 羽田から車で帰る時、背景の羽田に駐機している機体。おそらく日本航空のDC-4
- 福岡に行くために乗るのは日本航空のDC-8
「飛行機もリッチでリッチでハッピーだ」
「喜んでる」
「特に日本航空で使ってないボーイング707がいたのは面白いね。パンナム機だ」